世界的なシステム障害や混乱は、現代の企業にとって避けられない現実となっています。デジタルへの依存が深まるにつれ、企業は障害に効果的に対処しなければ、顧客体験やブランドの評判、収益が損なわれるリスクがあります。
PagerDutyのインシデント管理プラットフォームに新たに追加された機能強化は、人工知能(AI)と自動化のパワーを大きく活用することで、企業がオペレーショナル・レジリエンス(運用修復力)を強化し、ビジネスの将来性を確保できるようにします。
ビジネスに不可欠な、オペレーションの修復力 システムの大規模障害はもはや「起きるかもしれない」ではなく「いつ起きるか」の問題であり、インシデント管理はITの関心事からCEOや取締役会レベルの優先事項へと進化しています。このようなリスクの高い環境において、企業はサービスを迅速に復旧し、顧客体験を保護するための準備を整えなければなりません。
運用チームは、インシデントが発生するたびに3つの重要な課題に直面します。
人、プロセス、テクノロジーを横断し、組織的に適切な対応をする システムのノイズを遮断し、顧客に影響が及ぶ前に対策を講じる 障害から学びを収集し、積極的な改善につなげる PagerDuty Advance: インシデント管理のための生成AI機能 インシデント対応を強化するために、PagerDuty Advance はPagerDuty Operationsプラットフォーム全体に生成AI機能を統合しています。主な機能は以下の通りです。
実用的な洞察のためのインテリジェントなプロンプト: 「このインシデントは以前にも発生したことがあるか」「顧客への影響は何か」などのプロンプトにより、チームは迅速に対応することができ、コンテキストの切り替えを最小限に抑え、解決を加速します。AIの分析により、インシデント発生時および発生後のより良い意思決定をサポートする貴重なインサイトが生成されます。ドキュメンテーションの自動化 : PagerDuty Advanceは、インシデントの要約やインシデント後の報告書の作成などの作業を自動化し、インシデントのライフサイクルを通じて関係者に情報を提供します。チャットによるコラボレーションの強化: PagerDuty Advanceは、Microsoft TeamsおよびSlackとシームレスに統合し、コラボレーションを強化します。(Microsoft Teamsでの利用は現在ベータ のみ)本機能は、一部日本語で利用できます。 利用できる機能は以下のとおりです。
Incident Insights:「 最近行った変更は?」、「過去の類似インシデントを教えて」などのプロンプト。Incident Summarization:「 インシデントの状況を教えて」などのプロンプト。以下の機能は引き続き英語のみの提供です。
ドキュメンテーションの自動化 PagerDuty Advance AIアシスタント機能の Incident Action:「 インシデントを修復して」などの指示PagerDutyで戦略的イニシアチブを加速させる PagerDutyは、サービスの中断による影響を最小限に抑えながら、卓越した顧客体験を提供できるよう企業を支援します。当社の包括的なソリューションは、インシデント管理の変革、オペレーションセンターの近代化、自動化の標準化とセンター・オブ・エクセレンス(CoE)の3つの主要分野に焦点を当てています。これらの戦略的なソリューションは、運用の修復力を促進し、お客様の長期的な課題を解決します。
これら強化された機能は、企業が運用能力を向上させるための強固なフレームワークを提供します。
インシデント管理の変革 予測不可能な世界で、予期せぬ事態に対処するために、企業は複雑なIT環境におけるインシデントに対するエンドツーエンドの対応方法を変革する必要があります。これらの目標をサポートするために、以下の新機能を導入します。
新しい統合チャット体験: PagerDutyはモダンに生まれ変わったチャット体験を導入します。このアップデートにより、PagerDutyのチャットアプリが単一のシームレスなエクスペリエンスに統合され、チームはMicrosoft TeamsやSlack内でインシデント管理を完結できるようになります。。PagerDuty Advanceの生成AI機能を活用することで、対応者は好みのチャットプラットフォームで重要なコンテキストを直接照会し、対応することができます。この統合されたチャット体験は、第4四半期に一般提供される予定です。インシデントタイプ: 特定のインシデントがどのように動作するかを定義し、独自の運用プロセスに合わせることができます。この機能は企業のカスタマイズをサポートし、セキュリティ、FinOps、または重大インシデントなど、さまざまなシナリオに対応するカスタムメイドの対応プロセスを推進することができます。カスタマイズされたアプローチは、インシデント管理を合理化すると同時に、重要なステップを見逃すリスクを低減します。本機能は現在ベータ として提供しています。サービスの再割り当て: インシデントをサービス間で簡単に移動させ、トリアージを合理化し、解決を加速させることができます。この機能により、インシデント発生時の貴重な時間を節約できます。また、Service Reassignmentは、ServiceNowのようなITSMツールとのシームレスな統合を可能にし、サービスの変更と運用上の洞察を双方向で同期します。Service Assignmentは第4四半期にベータ として提供予定です。推奨事項とベンチマークを含む運用成熟度モデル: 本機能を利用することで、チームがリスクを軽減し、運用の成熟度を向上させ、レスポンスとリカバリ時間を短縮するのに役立つ、実用的な推奨事項と業界のベンチマークを得ることができます。推奨事項とベンチマークは第4四半期にベータ として提供予定です。オペレーションセンターのモダナイゼーション レジリエンス(修復力)は、シグナルとノイズを分離することから始まります。そうすることで、組織は何が重要かを明確に把握し、自動化または人手を導入して最も効率的な解決へのパスを得ることができます。オペレーション・センターがトリアージ時間を短縮し、影響度の高い問題に集中できるよう、自動化によって解決を迅速化する目的に特化したイノベーションを発表します。新機能は以下のとおりです。
Global Intelligent Alert Grouping: この高度な機能は、機械学習を活用してノイズを大幅に削減し、サービス全体の影響範囲と潜在的な影響範囲に関する理解を強化します。テキストの類似性とともに強い共起パターンを持つアラートを検出することで、PagerDuty AIOpsですでに利用可能なサービス全体の既存のコンテンツベースのアラート・グルーピング(アラートの集約)を拡張します。この機能により、チームは潜在的な影響範囲を迅速に評価し、対応に優先順位をつけることができます。Global Intelligent Alert Groupingは現在、AIOpsのユーザーがベータ として利用可能です。Automation on Alerts : インシデントにエスカレートする前に、アラートレベルで自動修復をトリガーします。たとえば、インシデントの発生を一時停止しながら自動修正を開始し、修正が有効になるまでの時間を確保し、自動ソリューションが失敗した場合にのみインシデントを発生させることができます。エスカレーションされるインシデントの数を減らすことで、チームはより重要なタスクに集中できるようになり、最終的にコストを削減し、サービス品質を向上させることができます。 Automation on Alertsは、AIOpsユーザーを対象に第4四半期にベータ として提供予定です。Operation Consoleの機能強化: Operations Consoleの今後の機能強化により、チームは単一のダッシュボードから包括的にアラートを可視化できます。新機能には、アラート情報とタイムラインタブを備えたサイドパネル、カスタムフィールドを備えた充実したレスポンダビューが含まれます。タブ切り替えの必要性をなくすことで、これらの機能強化は効率を高め、MTTAとMTTRを削減します。Operation ConsoleはAIOpsの顧客向けに提供されており、これらの新機能はAIOpsユーザーを対象に第4四半期にベータ として提供予定です。自動化の標準化とセンター・オブ・エクセレンス(CoE) 自動化を大規模に推進することは、効率性を追求する企業にとって重要な優先事項です。PagerDutyは、重要なワークフローを自動化することで、組織が将来のインシデントに対応できるようにします。
このソリューションの主な新機能は以下の通りです。
Automation use case library : 技術およびビジネスプロセスの自動化を含む、一般的なIT/開発シナリオのために、すでに用意されていたり、もしくは推奨する自動化を使うことで、自動化ソリューションを迅速に実装します。このライブラリにより、お客様は計画外の作業を自動化された計画タスクに変換することができ、運用障害のリスクを低減し、将来のインシデントに対する解決を加速することができます。このライブラリでは、コンテナ管理、診断、パフォーマンス問題を防ぐためのデータベース管理など、一般的なユースケースの自動化のヒントを提供します。より修復可能な未来を築く より良い顧客体験を提供し、顧客に影響を与えるインシデントのリスクを軽減することを目指す企業に対して、PagerDutyは真の運用修復力を構築するための包括的なソリューションを提供します。PagerDuty Operations Cloudを活用することで、企業はイノベーションの速度を高め、コストを削減し、規模に応じた運用効率を実現することができます。PagerDutyは、インシデントのライフサイクルを合理化し、あらゆる障害に迅速かつ効果的に対応できるよう支援します。
を14日間無料で試してみる 700以上ものツールと連携。システム障害を自動的に検出・診断するだけでなく、適切な障害対応メンバーをアサインし、デジタル業務全体の修復ワークフローを自動化します。
この記事の著者 長島 理恵
PagerDuty Marketing Director マーケティングディレクター
長島 理恵
PagerDuty Marketing Director マーケティングディレクター
大手外資系IT企業にてプロダクトマーケティングを担当した後、Lookout、GitHubなどのスタートアップ企業にて、マーケティングディレクターとしてマーケティング活動全般を統括。海外企業の日本参入におけるマーケティング活動に強みを持つ。2022年よりPagerDuty入社。「仕事も遊びも一生懸命」をモットーにしているが、最近は趣味が増えすぎて遊びのパズルがはまらないことに悩んでいる。