そうした効率的なインシデント対応を可能にする連携を実現するために「PagerDuty Application for ServiceNow」というアプリケーションがあります。これは、PagerDutyとServiceNowの連携を可能にするものです。PagerDutyの自動通知機能とServiceNowの管理機能を組み合わせることで、ITサービスマネジメントの迅速化と効率化をサポートします。PagerDutyとServiceNowを連携して使用しているユーザーのなかには、平均修復時間(MTTR)を25%短縮し、インシデント対応の詳細な記録内容が63%向上した例もあります。
PagerDuty Application for ServiceNowの主な機能は、以下のとおりです。
ServiceNow用PagerDutyアプリケーションの使用により、PagerDutyとServiceNow間の同期作業が自動化されます。この2つのプラットフォームが自動的に同期することで、Systems of Record(SoR)が強化され、コンプライアンスが向上します。Systems of Record(SoR)とは、企業の重要なデータや情報を保存する記録システムのことです。SoRに保存された情報の分析により、インシデントの早期発見や診断に役立ちます。
また、アプリケーションの利用により、ユーザーはServiceNowでのインシデント作成や、PagerDutyのカスタムフィールドとServiceNowのインシデントを双方向に同期して、新しいワークフロー機能を利用できます。これにより、運用の効率化と平均修復時間(MTTR)の削減が可能です。 さらに、PagerDutyを「System of Action」としてServiceNowに統合することで、予期せぬトラブルへの対応力が向上します。ServiceNowへの統合で、PagerDutyとServiceNow間の情報フローがスムーズになり、インシデント管理をより迅速かつ効果的に実施できます。
運用効率と柔軟性をアップ
CIOは、企業全体のチーム効率化とコスト削減、そして顧客満足度アップを目指しています。そこで登場するのがPagerDuty Application for ServiceNowです。このアプリケーションでは、インシデントの詳細な情報をリアルタイムで入手できるため、問題をより早く解決できます。さらに、PagerDutyとServiceNowのいずれを利用しても、自分たちの好みのユーザーインターフェース(UI)で作業できるため、作業の柔軟性がアップします。
V8 PagerDuty Application for ServiceNowは、ServiceNowプラットフォーム用に設計されたPagerDutyのアプリケーションです。PagerDutyカスタムフィールドとServiceNowインシデントフィールドの双方向同期により、インシデントが発生した状況や背景といった詳細情報が提供されます。そして、ServiceNowを正確な記録システムとして利用できます。これにより、従来は手動で行っていたデータ入力の負荷が削減されるため、対応者はインシデント対応に集中することが可能です。