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オーストラリア金融機関様事例

オーストラリアの金融機関、PagerDutyによりデプロイの強化とコンプライアンス測定の自動化を実現
オーストラリア金融機関
オーストラリア金融機関
従業員数
1,000-5,000人
事業内容
金融サービス
所在地
オーストラリア
    PagerDuty導入前の課題
    • 手作業による非効率的なデプロイプロセスとミスの発生リスク
    • DevOpsチームへの過剰なプレッシャーと負担
    • セキュリティとアクセス管理の課題
    PagerDuty導入効果
    • デプロイの効率化と時間短縮、月間で約250時間のエンジニアリング時間を節約
    • セルフサービス運用により、テストスケジュールの遅延が月に約20~30時間短縮
    • コンプライアンス業務の効率化、年次監査の準備時間が2~3週間から1日に短縮

    目次

      オーストラリアのある大手金融機関では、サービス拡大と新規顧客の獲得に伴い、管理面でDevOpsチームがプレッシャー下に置かれていました。このチームは、7つの非本番環境と、本番環境でデプロイされた65個のアプリケーションをサポートし、毎日ベンダーとエンジニアからの変更に関する連絡を受け、月あたり500件超のデプロイを行なっています。DevOpsチームは、より多くのサービスをより迅速に提供し、すでに高い評価を得ている優れた顧客体験を維持するには、自動化をさらに拡大することが必要だと考えました。

      DevOpsチームはすでにRundeck Communityを限定的に使用して単一コマンドを実行していました。プラットフォームエンジニアリングチームは、ランブック自動化によりその価値を実感していたため、用途の拡大を決めたのです。 Enterprise版の PagerDuty Runbook Automation (Self-Hosted) にアップグレードすることで、Enterprise SupportとRulesetを活用した高度なWorkflowを利用できるようになりました。

      PagerDutyを利用することで、この金融機関のリリースプロセスは抜本的に改革され、安全性とコンプライアンスが強化されました。Platform Applicationsマネージャーは次のように話しています。「金融機関である当社にとって、ビジネスの柱であるアプリケーションにEnterpriseサポートを導入することは必要不可欠です。PagerDuty Runbook Automation私たちの業務にとってこれまで以上になくてはならない存在になりました。」

      Runbook Automation でデプロイをワンクリックで実行

      Runbook Automationの実装前は、多くの作業を手動で行ない、デプロイプロセスも非効率と言わざるを得ませんでした。現在では、日々発生するデプロイや大規模なリリースをワンクリックで行なえるようになりました。

      日常的なデプロイに関しては、アプリケーションの更新業務をアジャイルデリバリーチームからDevOpsチームに移管することで、本番環境へのデプロイ業務に組み込むことができます。ただし、DevOpsチームは、この金融機関で変更管理や職務分掌が行なわれる際、本番環境を直接操作することはありません。チームが行なうのは、ステージング環境でのデプロイの自動化、テスト、運用チームへの引き継ぎ業務で、しかもそのすべてをPagerDuty経由で行ないます。

      Platform Applicationsマネージャーは次のように話しています。「Runbook Automationを利用する魅力は、どのプラットフォームから展開されたものであっても、運用チームにとっては同じ手順で扱える点です。当社では1ヵ月あたりのデプロイ件数は500〜600にのぼりますが、これは、高品質の自動化がなければ不可能な数字です。」

      この金融機関では、3ヵ月ごとに大規模なリリースが計画されており、実行の際はオフライン状態でメンテナンスが行なわれます。PagerDuty導入前は、複数のサーバーにログインしてアプリケーションを1つずつ停止させるなど、システム停止の作業に40分を要していました。現在は、同じ作業を1回のクリックだけで行なえるので、作業時間は85%短縮され、手動によるミスも回避できるようになりました。

      この金融機関は、デプロイの自動化で大幅な時間の節約を実現しました。1件あたりのデプロイ時間で約30分、1ヵ月あたりのエンジニアリング時間で約250時間もの時間が節約されています。

      「PagerDutyは、わたしたちの業務遂行を支える制御基盤です。」とPlatform Applicationsマネージャーは話しています。

      安全な環境下でのセルフサービス運用

      Runbook Automationでは、ログイン認証といった機密情報を広範囲で共有する必要がないため、金融機関システムのセキュリティ強化につながります。ワークフローへのアクセスはユーザーロールに応じて制御され、アクションのすべてがサーバーとPagerDutyの両方にログとして記録されます。

      アクセス制御と認証管理が改善されることで、DevOpsチームのセルフサービス運用が可能になり、DevOpsチームの業務が軽減されます。例えば、QAチームは、共通のテストタスクへのセルフサービスアクセスが許可されます。以前は、QAチームはテストを行なう際に、DevOpsチームにデータの提供を依頼する必要がありました。リクエストを受けたDevOpsチームのスタッフは、業務を中断してサービスにログインし、データを見つけるかスクリプトを実行して情報を収集し、QAチームに引き渡していました。Platform Applicationsマネージャーは、次のように言っています。「Runbook Automationの安全なセルフサービス機能のおかげで、当社のテストチームは、メンバーがタスクの対応が可能になるまで30分から4時間も待たされることがなくなりました。試算では、テストスケジュールの不必要な遅延を月に約20~30時間短縮したことになります。」

      規制の厳しい業界におけるコンプライアンスの自動化

      PagerDutyが提供する確実性の高いワークフローを繰り返し実行することで、変更リクエストのプロセスが効率化されました。この金融機関では、本番環境の変更に、そのリスクの程度に応じて社内の変更管理委員会の審査の承認を必要とします。しかしながら、すでに社内で承認され、自動処理された実績があるPagerDutyのワークフローを活用すれば、2回目以降の変更に関して不確実性が大幅に軽減されるため、リスク評価が低くなります。管理者がより迅速かつ自信を持って承認作業ができれば、デプロイの効率化もさらに進みます。

      高度に規制化されている金融サービス業界では、日常的に監査が行なわれます。この金融機関はPagerDutyを利用し、監査に関連する業務の一部を自動化しています。Runbook Automation による各自動化ジョブでは、本番アプリケーションを追跡するために使用されるシステム内に、監査に必要な情報が保持されます。年次監査の際、この企業は本番環境でのデプロイをすべて引き出し、変更内容、変更時間、変更実行者、それがどの変更に関するものかを説明できるのです。「PagerDutyは、コンプライアンスの報告業務を行なう上で非常に役に立っています。なぜなら、当社に一貫したプロセスが備わっていることを証明できるからです。それ以前は、監査の際には情報収集や、変更記録とデプロイ記録の確認を手作業で行なっていたため、2〜3週間という時間がかかっていました。Runbook Automationを導入したことで、このようなデータ提供をたった1日で提供できるようになりました。」Platform Applicationsマネージャーはそう述べました。