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CI/CDとは?安全な運用にはインシデント管理が不可欠

2024.11.08更新
CI/CD環境とは?安全な運用にはインシデント管理が不可欠

CI/CDについて、活用されるようになった背景や導入するメリットが気になる方もいるでしょう。
CI/CDとは、システムやアプリケーションの開発サイクルにおける、インテグレーションからデリバリー、デプロイまでのプロセスを自動化することです。
CI/CDではコードの追加や書き換えなど適宜変更できるため、安全に運用するには、インシデント管理ツールの導入が重要になります。インシデント管理ツールを導入すれば、安全かつ迅速に運用でき、大幅な損失を避けられます。

この記事では、CIとCDの違いやメリット、導入時のポイントなどをわかりやすく解説します。

CI/CDとは?

CI/CDとは、Continuous Integration(継続的インテグレーション)とContinuous Delivery & Deployment(継続的デプロイ/デリバリー)の略語です。
システムやアプリケーションの開発におけるビルドからデプロイまでのプロセスを自動化し、リリースができる状態にするための手法を指します。CI/CD方式の採用により、円滑な運用の実現・エンジニアの負担軽減・コスト削減など、さまざまなメリットを得られます。

CI/CDは、DevOpsの開発と運用のプロセスを円滑に進めるための手段として、導入されるようになりました。相性が良いSREのプロセスをCI/CDに加えることで、運用の効率化が見込めます。
はじめに、CIとCDについて詳しく解説します。

CI

CIは、開発過程におけるビルドからテストまでのプロセスを自動化できるのが特徴です。これまで手動で行なっていた新規コードの追加や検証を自動で行なえるため、より効率的に開発できるでしょう。
CIでは、新規コードを追加した際にも自動的にテスト・検証できるため、既存コードに干渉せずインテグレーションを実現することが可能です。また、テストの段階でエラーを見つけられることから、リリース後の不具合を未然に防げます。

CD

CDとは、CIで構築されたシステムのテストを自動で行ない、リリースに適応できる状態にしておくことを指します。
より高度にテストができるのが特徴で、その都度修正を行なえるため、顧客の期待とフィードバックに常に対応し続けられます。
また、検証完了後には、すみやかにリリースすることが可能です。

CI/CDが重要視されるようになった背景

CI/CDが重要視されるようになったのは、それまで主流だったウォーターフォールモデル型では、運用開始まで長い時間を要していたことが関係しています。
ウォーターフォールモデル型の開発では、複数のエンジニアが設計したコードをまとめてマージする必要があり、コード同士が干渉することは少なくありませんでした。
また、コードの変更が難しかったり、大規模な修正をまとめて行なう必要があったりしたため、開発から運用開始まで長い時間を要していました。
アプリケーションの普及により生産性が重視され、運用開始までの期間短縮が求められたことから、新たな手法であるCI/CDが必要とされ始めたのです。

CI/CDパイプラインの役割

CI/CDパイプラインとは、ビルドからデプロイまでの流れを自動化することです。一連の流れを自動化することで、テストを継続的に行なえます。
CI/CDパイプラインでは、継続的インテグレーションが最初に実行され、新規コードが追加されます。
新規コード追加分が既存コードとマージされる前に確実にテストが行なわれるよう、継続的インテグレーションの過程で継続的にモニタリングを実施することが重要です。

継続的インテグレーションの実行後には継続的デリバリーが行なわれ、テスト・検証が完了次第、自動的に共有リポジトリに移行されます。
CI/CDの最終プロセスは、継続的デプロイです。
継続的デプロイは共有リポジトリから自動的に検証済みコードを取得し、それを本番環境に配置します。
CI/CDパイプラインの一環としての継続的デプロイで、修正をより迅速にユーザーにリリースできるほか、インシデント発生リスクも抑制することが可能です。

CI/CDパイプラインは、本番でのニーズやそのプロセスの開発段階に応じて、企業ごとに異なります。
まずは、CIのみ自動化を導入し、のちにデリバリーとデプロイの導入にも着手するようなケースが少なくありません。
また、CI/CDパイプラインに含まれるのは、継続的デリバリーのみです。そのため、継続的デプロイが導入されていないケースや、継続的デリバリーに継続的デプロイの要素が部分的に組み込まれているケースもあります。
このように、どちらか一方を導入したり、部分的に組み込んだりする場合でも、CIが構築できていなければCDの自動化はできないため注意が必要です。

CI/CDの3つのメリット

CI/CDを導入すれば、以下のメリットを得られます。

  • エンジニアの負担軽減・作業効率向上に役立つ
  • コストの削減が可能
  • リリース後のエラーやバグのリスクを低減できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

エンジニアの負担軽減・作業効率向上に役立つ

CI/CDでは、これまで手動で行なっていたインテグレーションからデプロイまでのプロセスを自動化できるため、エンジニアの負担軽減と作業効率向上に役立ちます。
CI/CDの導入によりマージ実施日を別途設定する必要がなくなり、数百件のテストを自動で行なえるようになります。これにより、エンジニアの負担軽減につながるでしょう。
また、これまで手作業で行なっていた作業が自動化されることで、インテグレーションに注力でき、品質の向上が期待できます。

コストの削減が可能

CI/CDの導入により得られる2つ目のメリットは、コストを削減できることです。
CI/CDでは、これまで手作業で行なっていたデプロイまでのプロセスを自動で行なえるため、人件費などのコストを抑えられます。
また、継続的デプロイにより、自動的に本番環境に実装されることで、リリースまでの時間短縮が可能です。これにより多くの顧客に対応できるようになり、売上アップに繋がるでしょう。

リリース後のエラーやバグのリスクを低減できる

CI/CDでは、新規コード追加時にエラーが生じた場合に自動で通知されます。これにより、その場での対応が可能です。
修正を頻繁に行なえるため、リリース後のエラーやバグのリスクを低減でき、大規模な修正が不要になります。
顧客からのフィードバックにも迅速に対応できることから、顧客満足度アップも期待できるでしょう。

CI/CDを導入する際のポイント

CI/CDを導入する際は、はじめに独自の開発エコシステム向けに継続的インテグレーションを設計し、インテリジェントなシステムを構築しなければなりません。
そして、CI/CDパイプラインを効果的に機能させるには、適切に自動化を設定しなければならず、事前に多くの作業が必要になります。ツールによって開発工程やランニングコスト、必要なエンジニアの数などが異なるため、さまざまな観点から複数のツールを比較し、費用対効果が高いものを選ぶことが重要です。

また、CI/CDを導入する際は、インシデント管理ツールを導入しましょう。インシデント管理ツールを導入すれば、万が一システムがダウンした際にも、ダウンタイムと損失を最小限に抑えられます。
インシデント管理について詳しく知りたい方は「インシデント管理とは?〜システム障害を未然に防ごう〜」をご覧ください。

実際の工程などを確認したい方は、トライアル期間が設定されているツールを選ぶと、使用感を確認した上で導入を検討できるでしょう。PagerDutyでは、14日間の無料トライアルを利用していただくことが可能です。
さらに、CI/CDを使った具体的な目標やチームに最適な方法やツールに関して、ご相談を承ることができます。

CI/CDの導入や改善を検討している方、PagerDutyのご利用を検討されている方は、ぜひPagerDutyにご相談ください。

お問い合わせ | PagerDuty

PagerDutyの14日間無料トライアルは、こちらからご登録いただけます。

まとめ:CI/CDを構築して負担軽減・顧客満足度アップに繋げよう

CI/CDは、システムやアプリケーションの開発におけるビルドからデプロイまでのプロセスを自動化する手法です。この手法は、開発と運用のプロセスを円滑に進める際に役立ちます。
また、CIとCDは、それぞれ重要な役割を担っており、エンジニアの負担軽減・作業効率向上・品質の向上・コスト削減・エラーやバグなどのリスク低減に欠かせません。
CI/CDを導入する際は、費用対効果やトライアルの有無、インシデント管理の可否、電話相談などのサポートの有無を重要視して選ぶとよいでしょう。

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