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2022.12.01更新

PagerDutyにも春が訪れ、自動化製品ラインも活気づいています。私たちは、いくつかの素晴らしい製品を発表できることを嬉しく思います。

初めに、私たちは自動化製品ラインのRundeck®をPagerDuty® Process Automationとして正式にリブランディングしました。Rundeckを購入されたみなさまは基本的にPagerDutyのお客さまになりますので、混乱を避けるためです。

次に、昨年の秋にRundeck Cloudとして発表したランブック(手順書)自動化クラウドサービスが、一般公開されています。これはリブランディングに含まれており、名称は内容に応じて “PagerDuty Runbook Automation” に決まりました。PagerDuty Runbook Automationは、PagerDuty Process Automation ポートフォリオに含まれるSaaS型サービスで、運用手順を自動化して、組織内のさまざまな人たちが利用できるように設計されています。

最後に、Rundeck Enterpriseのバージョン4.0を発表いたします。新しい名称はPagerDuty Process Automation On-Premです。これはセルフマネージド型ソフトウェアで、幅広いプロセスオートメーションのユースケースをサポートします。

それでは、詳細をご紹介しましょう。

今後、Rundeck は“PagerDuty Process Automation”に

上述の通り、Rundeckの製品ラインはPagerDuty Process Automationとしてリブランディングされました。Rundeckを買収して以来、PagerDutyの既存のお客様とRundeckのお客様コミュニティの両方から、製品に対する需要が急速に高まっています。またPagerDutyは、Rundeckに関連した複数の新製品をリリースして、PagerDuty Incident Response とのシームレスな統合(現名称:PagerDuty Automation Actions)を提供し、ランブック(手順書)自動化のユースケースに重点を置いたRundeckのSaaSバージョン(現名称:PagerDuty Runbook Automation)との統合も提供します。

PagerDuty Process Automationの根底には、お客様がビジネスのすべてを自動化して、一貫性を高め、解決時間を短縮することを支援するというビジョンがあります。PagerDuty Process Automationは、お客様のビジネスシステム全体に渡って、ITおよびビジネスの手順を自動化できるようにします。これらのプロセスにより、業務遂行がステークホルダーへ安全に委任され、スケジュールに沿って実行され、イベントに応じて即座に対応できるようになります。

The PagerDuty Digital Operations Platform

これらの自動化プロセスは、問題の診断や修正、サービスリクエストへの対応、定期メンテナンスや管理業務の実施に使用できます。これらのアクションは、人手を介して実行ことも、人手を介さずに自動実行することも可能です。

The PagerDuty® Process Automationのポートフォリオは以下の製品で構成されています。

  • PagerDuty® Automation Actions: PagerDutyのアドオンです。PagerDutyのインシデント担当者が、インシデントが発生したサービスの診断や修復を自動化できるようにします。
  • PagerDuty® Runbook Automation:エンジニアがランブック(手順書)の手順を標準化して自動化し、セルフサービス型運用として現場の担当者に委任できるようにするSaaSサービスです。
  • PagerDuty® Process Automation On-Prem:セルフホスト型のソフトウェアクラスタです。エンジニアはエンドツーエンドの運用ワークフローを標準化して自動化し、それらをセルフサービス型運用としてステークホルダーへ安全に委任することができます。

Runbook Automationの一般提供開始

PagerDuty Runbook Automationは、自動化ソフトウェアを自分でインストールして管理する必要をなくして、パワフルなランブック(手順書)自動化を実現します。なぜこれが有益なのでしょうか?クラウドコンピューティングのサービスがどのように提供され、管理されているのかを見てみましょう。クラウドコンピューティングは非常に簡単です。ユーザーはボタンを押すだけで、ほとんどすべての種類のITサービスを立ち上げることができます。しかし、クラウドは多くの優れた技術の自動化を提供するにも関わらず、これらの自動化をすべての潜在的ユーザーに広く提供することは、安全ではないと考えられています。アクセスを制限する理由として、コスト、成果が出るまでの早さ、運用品質、セキュリティに関する懸念が挙げられます。

企業は、このアクセス制限を緩和するために、エンジニアやステークホルダーのニーズに応じて、集中型クラウドインフラストラクチャチームへチケットを発行するという方法をとっています。インフラストラクチャチームは、すべてのクラウド利用状況を把握して、クラウドサービスを適切に構成し運用するスキルを持っています。そのため、ポリシーを実行して安全な運用を確保することができます。しかし、クラウドでは自動的に数分でスピンアップするタスクが、中央のクラウドインフラチームがチケットを通じて手作業で対応すると数日かかってしまいます。

企業にとって本当に必要なことは、これらのタスクを実行するための自動化を構築して、それを必要とする人間がすぐに利用できるようにすることです。つまり、ランブック(手順書)の手順を自動化して、この手順の実行をステークホルダーへ委ねるということです。

PagerDuty Runbook Automation (旧:Rundeck Cloud)を使うことで、ユーザーは手動のランブック(手順書)を、委任されたセルフサービス型リクエストに変更できます。そして、環境全体の重要なITタスクを自動化し、セキュリティやコンプライアンスを最適化することができます。これには、インシデントの解決、チケットのクロージング、リクエストの実行が含まれ、クラウドにおける運用の俊敏性を高めることができます。

PagerDuty Runbook AutomationはSaaSなので、DevOpsエンジニアやSREはすぐに利用開始できます。自動化インフラストラクチャの管理をすることなく、安全性と可用性が高く、信頼性の高い、自動化されたプロセスを提供できます。

PagerDuty Runbook Automation

PagerDuty Runbook Automation

エンジニアはあらゆるパブリッククラウドのタスクを自動化し、標準化します。そのためには、共通のインフラストラクチャコンポーネントをノードとして組み込んだジョブを定義し、既存のスクリプトやコマンドを利用したステップを実行します。PagerDuty Runbook Automationは、認証、アクセス制御、特権アクセス管理(PAM)サービスによって安全性とコンプライアンスを確保し、すべてのアクティビティのログを記録することで、これらのジョブの委任を円滑に進めます。

PagerDuty Runbook Automationは、ファイアウォールの内側に配置されたRunbook Runnerと呼ばれるエージェントを経由して、お客様の本番環境で自動化を実行します。これは、本番環境内のノードとPagerDuty Runbook Automationのエンドポイントを安全に接続するものです。これらのノードは、自動化されたジョブのステップを実行するために使用できます。ジョブの定義には、異なるRunbook Runnerで接続された複数のノードを組み込むことができます。

PagerDuty Runbook Runnerは、最新のゼロトラスト・セキュリティモデルに適合するよう構築されています。これは、HTTPSを経由してPagerDuty Runbook Automationのエンドポイントにコールバックするものです。ファイアウォールで追加のポートを開く必要はありません。

PagerDuty Runbook Automationの初期のお客様によるユースケースをいくつかご紹介します。

  • クラウドの構成変更作業を、セルフサービス型でエンドユーザー(開発者やカスタマーサービスチームなど)が実行できるように。開発者はもはや環境が準備されるのを待つ必要がなくなり、プラットフォームチームはチケット対応やインタラプションを減らすことができます。
  • 複数のクラウドアカウントの管理を簡素化。複数のパブリッククラウドにまたがる多数のアカウントを管理することは難しい場合があります。PagerDuty Runbook Automationは、運用プロセスおけるアクセス認証情報の共有を簡素化します。
  • 監査およびコンプライアンスを目的とした自動化のトラッキング。お客様がハイブリッド環境を管理している場合、クラウドアカウントや他のツールにまたがるすべての自動化ログを追跡するのが難しいこともあります。PagerDuty Runbook Automationでは、すべてのジョブが記録され、簡単に閲覧できるため、シームレスに監査追跡が行えます。

Process Automation On-Prem 4.0の提供を開始

私たちはさらに、PagerDuty Process Automation On-Prem(旧:Rundeck Enterprise)のバージョン4.0を発表できることを嬉しく思います。バージョン4.0では、セキュリティ、安定性、使いやすさが向上し、PagerDuty Runbook Automationで使用されているRunnerテクノロジー(今回は Process Runner)のバージョンが含まれています。

Process Runnerは、信頼できる環境間を橋渡しし、自動化されたジョブの実行を可能にします。お客様は、異なるデータセンターや可用性ゾーンにあるソフトウェアのインスタンスにパッチを当てるといった複数の環境変更を、手作業で数日かけるのではなく、自動化によって数分で完了させることができます。

Process Runnerは、ファイアウォールの内側に配置します。これは、ネットワーク内のノードをPagerDuty Process Automation On-Premクラスタの中心に安全に接続するものです。これらのノードは、複数環境にまたがる自動化されたジョブを実行する際に使用できます。

PagerDuty Process Automation On-Premのセキュリティモデルによって、企業は信頼ゾーン間のSSHをサポートする必要がなくなります。このアップデートは、子会社や買収した会社のITプロセスの自動化をさらに後押ししたい企業、世界中で自動化を進める必要がある企業、バラバラの顧客データを最適化する必要がある企業にとって、特に有益です。

私たちはこれからもRundeckの大切なお客様と共に歩んでいきたいと思っています。PagerDuty Process Automation のウェビナーにサインアップして、詳細をご確認ください。

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